葉ログ

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アイス ブラックモンブラン 拾った当たり棒は誰のもの? 写真はAmazonより

今週のお題「わたしのイチ押しアイス」

 これは、街に聖子ちゃんカットがあふれていた頃のお話です。

 

ブラックモンブランはアイス

九州では知る人ぞ知る銘氷菓ブラックモンブラン。遠からんものはスマホで聴け、近くば寄ってタブレットで見よ。バニラアイスにビターチョコレートをコーティングしてクランチをまぶした、むっちゃ香ばしいアイスバーです。

 

 

竹下製菓公式ページ

takeshita-seika.jp

 

 
ブラックモンブランを愛す

このアイスはむっちゃ美味しいんです。そして、当たりクジがついていて、昔は「もう一本」とかありました。当時、最高当たりが500円だったような。その頃のブラックモンブラン10本分。しかも現金還付。太っ腹の竹下製菓さんを尊敬してました。 

 

ブラックモンブランでハズレる

その日、美味しくいただいたブラックモンブランから現れたスティック棒は、のっぺらぼうでした。無地の白樺の木肌が「残念 はっずれー。」と 笑ってます。ようこそハズレ棒さん、俺の元へ。

 

ブラックモンブランで怒られる

怒られたのは高校の同級生です。なんでだろーなんでだろー。彼は教室で拾った当たり棒を学校の近所の小店に持ち込んで怒られたのでありました。拾ったことがバレたのでしょうか?

 

ブラックな線香ワザ

ブラックな神の手

チーン。お仏壇に手を合わせ、お線香を一本拝借。乾いたアイススティック棒には、薄いけれど丁寧に下書きされた鉛筆の文字。フーっと吹くと線香の火球はカーッと輝き、煙は霧散。白木を焦がす火の軌跡は「1」を刻み、「0」を三個 連ねて、「円」で止まった。

 ふふん。1000円の焼印が押された当たり棒。

真心を込めて書かれた文字は、とても素人の猿真似とは思えない完成された仕上がり。当りの最大額は500円なので、すぐにジョークと分かる1000円をチョイスしたセンスの良さは今も変わりません。



 

ブラックなモニタリング

 自信作は誰かに見てもらいたいのが人の常。日のあたる場所に出したい。放課後の教室の西日があたる机の上に置いて、離れて見ていることにしました。「おー、なんだこれー、当たってるじゃーん、まじかー?1000円っ!!」 やっぱりお前がきたか。先日、スプライトを教室に吹き散らしたお前。いいやつだ。知らない方はこちら もしソーダ缶の中身が水に替わってたら 

大声を出したあと、彼はすぐに無口になった。その背中には、今、彼が何を考えているかが書いてある。これは、俺としても結果が知りたい。「バーイ。」教室を出る彼の足どりが、スキップのいっこ手前に見えるのは きっと気のせい。

 

おわりに

翌日、悪友は「おばちゃんに怒られたー。1000円の当たりは無いんだと!俺は拾っただけだって言って逃げたぞー。なんだったんだあの当たりはー!」私の芸術作品は小店のおばちゃんに没収されたようです。イタズラで済ませてくれた、おおらかなおばちゃん。いや、おおらかな時代だったのかも知れませんね。

  

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