遭遇した危ない生物 アカエイ
遭遇した危ない生物
アカエイ
とりあえずブックマークすると後でゆっくり読めまーす。
コメント無しでも嬉しいのだ。
砂の海底
その日は大潮だった。早朝5時に家を出て、6時にはビーチからエントリーした。 引き潮の砂浜には俺の足跡だけが残る。スノーケルを咥え、だるま浮きでフィンを履く。
深さ1メートルほどの浅い海底には日が昇ると光の網が揺らめき、ひんやりと全身を包む宝水はとても穏やかだった。
「あれ?塗り箸が落ちてる・・・。」
光の揺らめきに生きているような砂底に、箸のような黒い棒が落ちていた。
【AYAICEさんによる写真ACからの写真】微加工したイメージです。
塗り箸は逃げる
気づくと、箸のような物はかなりの数が点在していた。
なんとなく近づくと、パッと砂煙を上げて翼長20センチほどのアカエイの幼魚が跳び出して泳ぎ去る。黒い塗り箸に見えていたのは、アカエイの尾だったのだ。
この浅瀬にはかなりの数のアカエイの幼魚が潜んでいた。異常発生の年のようだった。ここは市内から30分ほどの交通アクセスのよい海水浴場でもあり、家族連れも多く訪れる。誰かが踏んづけでもしたら事故になってしまうと心配したが、アカエイの方が逃げるから、まーいーか。
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アカエイの毒トゲ
アカエイのしっぽには、毒の棘があります。釣り上げられたアカエイはしっぽを鞭のように使い、棘で刺そうとします。刺されると死ぬこともあるのです。「アカエイ 死亡」で検索すると事故事例がたくさんあります。
おわりに
この頃朝6時に泳ぎ始め、午前10時には撤収していたのですが、それでも日焼けで真っ黒でした。怖い生物もいますけれど、スノーケリングは気持ちいいのです。