素人による筆ペン上達レクチャー 第四章【練習方法】
お土産に頂いた大金持ちあられ。香ばしくて美味しいのです。
素人による筆ペン上達レクチャー
(約1900文字)
「素人による筆ペン上達レクチャー」では、文字の形の美しさは潔くあきらめ、自分の字の個性はそのままに、いかに上手に見えるかを考察して参ります。
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① 素人による筆ペン上達レクチャー【前書き】 一緒に筆ペン上手になろう。
第四章【練習方法】
達筆を目指して練習してみましょう。ここでは、切株おやじがやった(させられた)書き方をお伝えして参ります。
自分の名前を練習
まず、自分の名前で練習してみましょう。
自分の名前が達筆っぽく書けると気持ちいいですね。お手本はパソコンの毛筆フォントです。いろんな毛筆フォントがありますので、心地よく感じる毛筆フォントを選びましょう。フリーの毛筆フォントもダウンロードできますので探してみましょう。
切株おやじが大好きな毛筆フォントはこちらからダウンロードできます。
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青柳衡山先生のホムペ
速く書いてみる
字の形の良し悪しは無視して、上手くなくてもいいのでとにかく速く書いてみます。速く書くと筆圧と運筆の練習になります。慣れるとサラサラと書けるようになります。
小さく細く書いてみる
差出人の名前など小さい文字は、細く書かないと潰れてしまいます。筆先が紙に着くか着かないかの髪の毛見たいな細い線になる時もあります。小さな文字は筆圧の練習になります。
令和元年の10円玉との大きさ比較
大きく太く書いてみる
筆圧を強くして書いてみます。のし紙にはこのくらいの方が存在感があっていいかもしれません。政治家が書いたのし紙にありそうな雰囲気です。
切株おやじの毛筆経験
ブラック企業にて筆ペンを使う
以前の勤め先では、ホテルの大部屋を借りて商品の展示会を行っていました。展示会開催前にはお客様へ案内状を出します。タックシールにドットプリンターで印字して貼りつける宛名は、奥様方へ郵送するのにはあまりに事務的で味気なく、仕方なく筆ペンで書いていたのでありました。
展示会は当初、年に2回のイベントでした。そのうち、年に3回になり、年に6回になり、毎月になり、月2回~3回に増えていきました。
私は300人前後の自分の顧客の封筒の宛名を、筆ペンを使って大急ぎで書かねばならないのでありました。一つの展示会が終わってホッとする間もなく次の展示会の宛名書きです。店頭販売と外回りの外商販売の接客と、他の業務もこなしながらのウンザリする宛名書き。書けども書けども低くならない封筒の束。あー、早く帰りたーい。
未熟でも美しい
先日、バイオリンの生演奏を聴く機会がありました。素晴らしい演奏で感動しました。が、バイオリン奏者が目に入らない場所で聞いていると、音は流れているのに感動は消えてしまいBGMになってしまっているのに気づきました。私たちはテレビコマーシャルなどで最高の演奏が常に流れる空間にいます。寸分の狂いもない見事な音楽にどっぷり浸かってる日常。奏者が見えない立ち位置で完成された演奏を聴くと、もう臨場感が消し飛んでしまい、刺激が足りない。少しヘタの方が微笑ましくて良いのかもしれません。
弱さと愚かさ、それに気づこう。それこそが一番の力になる。と、ヨーダも言っています。人間、やってることは失敗だらけだから。へたうまにこそ味があると思います。
おわりに
書道家とも呼んでいい歴史人がたくさんおられます。「書」を習った方もおられれば、「字」だけ習って、毛筆を使う内にいつのまにか見事な文字を後世に残された昔の人もたくさんいるはずです。
切株おやじは、勤務していたブラック企業で月間約900通、年間10,000通以上も筆ペンで宛名書きを数年続けていました。しかも、大急ぎで書かないと間に合わない切羽詰った状況でした。当時は辛かったけれど、踏んだ道は身になっていくんですね。
大金持ちチョコもありました。