救急車を呼べっ!その2
(約1500文字)
救急車を呼んで。(つд⊂)エーン
救急車を呼びたくなった出血案件
救急車、呼んでよー。
圧縮しよう
ペットボトルは資源ゴミだ。きちんと分別して捨てないと男が
しかし、ペットボトルをいっぱいに詰め込んだ資源ゴミの分別袋のなんと軽いことか。有料の袋なのに、資源に還元されるハズのPET原料ではなくて空気を捨ててるようなものだ。これでは、いかん!空間を埋めなければ分別袋の効率が悪いし、何より小銭が飛んでいく。圧縮しなければ。小さくしなければ。
使命感が沸騰したその日、俺の右手にはハサミがあった。
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まだ、この種のハサミなら運命は変わったかもしれない。
赤が溢れた
ペットボトルをハサミで粉砕する。よくやるアレだ。後で思うと、昔から手先が器用だと自他ともに認めるおやじには
ペットボトルをハサミで切る為には、ハサミの下側の刃をペットボトルに突き刺さなければならない。左手で抑えたペットボトルにハサミを突き立てる。なかなか刺さってくれない。むんっ!満身の力を込めて伝えた想いをペットボトルは、恥じらいながら軽やかにかわした。
ぐさっ!いやいや、グサッ!やっぱり、ぐさっ!
片思いのハサミを受け止めたのは、左手の
ぷくーっと、美しくて深みのある赤い珠がすぐさま膨らむ。
赤を止める
思わず傷を口で押え、洗面所へ向かう。流水に溶けだす赤い墨流しは止まる気配を全く見せない。このままでは
「おかーさーん。救急車呼んでー!このままじゃ寝れん。」
「またなのーっ!(# ゚Д゚) それぐらいで救急車呼べんしー。」
流れ出る血を気合で止めろとの命令がまたしても出たが、俺に全力で一晩中合掌したままでいる自信も体力もあるはずもない。かと言って他に止血する方法も思いつかない。
「分かった。とりあえず救急病院へ連れてけ。俺、ロビーで倒れるから。」
「もー、じゃあ、電話してみる。」
縫合治療
「おいで、だってさー。」
深夜24時前というのに、さすが救急病院、まさかの電話予約が通る。妻の車で病院へと送ってもらい、すぐに診察。その日は運よく外科の先生が当直だった。
「ありゃー、縫いましょう。(*´▽`*)」
髪の毛よりずいぶん太い真っ黒な剛毛でちゃちゃっと数針縫われ、当てガーゼを包帯で巻かれて治療が完了。これで、やっと寝れる。なんて良い先生なんだ、どうか出世しますように。
待合室で待つ妻に、
「今夜はブラックジャックが当直だった。縫ってもらって、もう大丈夫。」
帰りの車の揺れは、揺りかごの様だった。
おわりに
小学校の図工の時間に先生が「押える手は彫刻刀の先に置いたらダメよ。」と言ってた事を覚えてますか。覚えてましたけど。刃物と相方の取り扱いは細心の注意を払っわないといけないという痛い体験だった。
撮影機材:OLYMPUS SP800UZ 絞り値:f/6 露出時間:1/160秒 ISO-50 35ミリ焦点距離62 色温度5300k補正
こらこら、はるか、ミツバチは痛いぞー。
注1)ルビを振るHTMLの記述は下記の通りです。
<ruby><rb>廃</rb><rp>(</rp><rt>すた</rt><rp>)</rp></ruby>
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「HTML記述の勉強もあり」でこれだけはやってみよう - 葉ログ
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