ビー玉で銀行印を作った話 手彫りだから世界に一つ 写真ACの作品はキレイ
これは約30年前のお話です。
ビー玉で銀行印を作ったことがあります
ビー玉の印鑑って?
ビー玉で作った印鑑
ビー玉に反転文字を彫って印鑑を作ってた頃がありました。
この印鑑、その当時 仲間内で大ウケしたんです。見た人は虜になり、私も私もーと入れ食い注文が殺到しました。売り場は場末の飲み屋街の入り口にあった一坪ほどのアクセサリー屋さん。印鑑素材として平面を用意されたかわいらしいビー玉は転がらずに棚に座ってました。キラリン☆
写真はイメージです
ビー玉印鑑の作り方
ビー玉に平面を作る
印鑑を作るには平面が必要です。グラインダーで削って平面を作ります。
削る深さで印鑑の直径が決まります。直径が大きければ彫りやすいのですが、大きすぎると持ちにくくなります。
グラインダーで粗い平面が出来たら、グラインダーの削り跡を耐水ペーパーで消します。ガラス板の上に耐水ペーパーを置き、水をかけながら800番から始めて1200番へ、最終仕上げは2400番で水研ぎします。
あまり力を入れると多面や曲面になりますので、気をつけましょう。
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平面に反転文字を書く
できた平面に左右反転した鏡文字を細い油性マジックで書きます。
まず、印鑑の縁になる円を書き、その円に接するように下書き文字を書きます。左右対称の「山田」や「田中」は簡単ですが、込み入った激ムズ漢字の注文もありました。
写真はイメージです
反転文字を彫る
リューターで印鑑を彫ります。マジックで書いた黒い部分以外を削ります。
できるだけ深く彫りますが、リューターのダイヤモンド針の直径の制約があり、あまり深く彫れない時もあります。
写真はイメージです
ビー玉印鑑のデメリット
材質がガラスなので、カケて印相が変わる危険を考えると、本来は印鑑に向きません。
小さくて丸くて持ちにくく、捺印の時に指先が朱肉についちゃって、印の上下に小さな母印のおまけがつくことがよくありました。
おわりに
30個くらい作って製作を止めました。1個100円で卸して200円での販売では、製作の手間を考えるとコスパが倒産レベルですもんね。
まー、200円で可愛かったんで、人気あったんでしょうけど。実際に銀行印にした方によれば、窓口の綺麗なおねえさんに「かわいい (*´▽`*)」と笑われたそうです。でも、ちゃんと受け付けてもらえたようですね。
( *• ̀ω•́ )b グッ☆
印鑑繋がりで「幸せになれる判子の話」
ビー玉印鑑を思い出させてくれた記事はこちら。