コーヒーが出ない自販機!【変な奴シリーズ】
コーヒーが出ない自販機
おぬしも悪よの~、果物屋!
とりあえずブックマークすると後でゆっくり読めまーす。
コメント無しでも嬉しいな。
ある日の果物屋
繁華街の入り口の国道沿いの
店一杯に色とりどりの果物が並び、店の前まではみ出した段ボール棚にも陳列し、道路使用許可も取らずに道路を占拠する憎めない悪人だった。
店頭の自動販売機事件
新発売の人気コーヒーが飲みたい
何かは忘れてしまったがコカコラボトラーズのコーヒー新作ショート缶が発売になってずいぶんが経っていた。やっと地方の自販機にも導入され始めていたが、どこの自販機でも売り切れが続いていた。
ある夜、その果物屋の自販機にその大人気コーヒーを見つけた。
コーヒーは化けた
ゴトン、と待ちに待った・・・・ん?
ココアが出てきた。
純情な青年は、押し間違えたと思った。
もう一度、100円を投入してボタンを押した。
また、ココアが当たった。
店の奥に座っていた店主と目が合う。
店主の微笑み
店主の口角が上がった。本人はニコリのつもりだったかもしれないが、俺にはニヤリにしか見えなかった。
「ヽ(`Д´)ノ おじちゃん、ココアが出たよー。」
「あー、そのコーヒーは売り切れたんだ。」
「はーぁっ? 売り切れなら売り切れでいいじゃん。なんでココアを入れるかなー! 信じられん。」
「いやいや、ココアも美味いんだぞ。」
「俺は、このコーヒーが飲みたかったのっ!」
「じゃあ、お金返すよ。」
天井から吊るしたざるに入っていた小銭の中から、200円が戻ってきた。
おわりに
この果物屋の営業時間は、夕方から深夜0時過ぎまで位だったと記憶してますが、営業時間外にこのコーヒーのボタンを押した人は、強引にハズレのココアをつかまされていたんですね。
果物屋のくせに、奥からこっそりワンカップを出して販売してるのも目撃しました。もしかしたら、小銭を貯めた大金持ちだったのかもしれませんね。