葉ログ

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セクハラは許せんが、ケーキは許せる。

 (1200文字) 

セクハラはいかんという話

ショートケーキの写真

ametsuguさんによる写真ACからの写真  

 

商店街の雇われ店長

商店街アーケードビル一階の変なアクセサリーのお店に勤務していたあの頃。当時、店長は20代の優柔不断の優しいお兄さん。お店の営業時間は朝10時から夜8時まででした。 

 

販売スタッフは20代の女子

販売スタッフは、年をごまかして入社したタエちゃん以外は18歳から始まりみんな20代の女性が数名。タエちゃんは年齢35歳と言いはって入社したそうだが、実は50歳越えの豪傑だったよう。なんてアバウトな時代。わははは。

そのお店の取り扱い商品は、300円のイヤリングから、100万越えのダイヤモンドの指輪まで。当時、貴金属製品の25000円以上は物品税の関係もあって一品管理で台帳につけて商品管理が大変でした。

 

ケーキ屋さん

お店が入ったビルの近所には有名なケーキ屋さんが2軒。一軒はたまたま店長の高校の同級生だった男子二人が勤務する、ちょっと高級店。もう一軒は店長の夜のたむろ仲間の未成年アルバイト女子が二人勤務するリーズナブルな洋菓子喫茶店。

 

ケーキを買いに行く時間 

夕方6時過ぎくらいかな、店長はどちらかの店にケーキを買いに行く。気心知れた友人がどちらの店にも誰かがいつもいるのであった。

「えーっと、これを5個下さい。」で、帰って箱を開くと10個も入ってる。なんじゃこれー!

 

ケーキマネーの出所

ケーキを買いに行く資金はどこから出てたかと言うと、店長の財布、店長の手出し。

T資金と呼ばれた店長へのペナルティーだったのであった。ケーキ代の原資は「正の字」が積み重ねられてカウントされた罰金だったのである。

 

刻まれる正の字

若い20代の店長は、軽く見られて相手にされずに鼻で笑われていたフシもある。しかし、嫌われてはいなかったように見えた。

あまり広くない10坪ほどのアクセサリー売り場。交代勤務なので人員が重なる時間には8名ほどの女子販売員。店長はすれ違いざまに好意を込めて黒のタイトワンピースのお尻をポン。

どの娘も無反応で無視。たまにニコリと会釈が返る。

店長という地位を笠に着たセクハラというパワハラ、なんて悪いヤツなんでしょうか。

怖ろしいことに、店長が知らないうちに彼女らのアナログメモ帳に棒が一本づつ書き足されていたのであった。

正の漢字の書順

決められていたレートは、線一本50円。正の字一文字で250円。

この、良心的レートに優しさを感じます。

 

おわりに

セクハラはいかんと声を大にして言いたい。当時、ショートケーキは一個180円とか250円とか。300円越えのケーキは高級品でしたねー。作りすぎて売れ残ったケーキは廃棄なのですが、食べ物を廃棄して無残に殺すという行為に罪悪感があったいい時代。

残ったケーキはその日の勤務の従業員さんに配布されいたようです。ケーキ屋さんの閉店は20時。閉店前の微妙な時間に、どのケーキがどれくらい残るのかを熟知した最前線配備の友人からの恩恵を受けていた、当時の店長さんでした。

 

 当時のピチピチギャルの今昔

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