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キャッツアイは魅惑の宝石 偽物にご用心

魅惑の宝石 キャッツアイ

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キャッツアイ
天然キャッツアイ  ルース(裸石) 2.18ct

キャッツアイは不思議な宝石

キャッツアイとはこんな宝石

キャッツアイは宝石の中でも幻想的な美しさを放つ魅力的な宝石です。

丸くカボッションカットされた石に、あたかも猫の目のように怪しい光のラインを輝かせます。煌めく光の線は目線や光源の動きに合わせて、まるで生きているように移動します。

 

本物はクリソベリルキャッツアイ

キャッツアイは本物と偽物が出回っています。

本物の高価な宝石キャッツアイとは、クリソベリル(和名:金緑石)という宝石を丸くカットした際、シャトヤンシー効果という猫の目のような光のラインが現れる石のことです。

クリソベリルという宝石はこれです。

セイロン産クリソベリル
セイロン産クリソベリル

 

本物キャッツアイ(クリソベリルキャッツアイ)

クリソベリルという宝石には時折、目に見えない極小のチューブ状(管状)の内包物がある石があります。
チューブインクルージョンが平行に高密度で並んでいるとき、それに対し直角に光の線が反射し、キャッツアイになります。頭髪に現れる光のライン、夜の海面に映る月光の反射ラインと同じ現象です。

ハニ―カラーと呼ばれるハチミツ色で透明度の高いものが、高い評価を受けます。

 

色が変わる希少なキャッツアイ

本物キャッツアイの中には、光源によって色が変わる希少なキャッツアイもあります。

アレキサンドライトキャッツアイといい、太陽光では青色、電灯光では赤色になります。下記は同じ石を光源を変えて撮影したものです。高品質で大粒だと目の玉が飛び出るほど高価になります。

一つの石ですが、左が太陽光(蛍光灯)、右が電灯光(ローソクの灯り)で撮影した色です。


アレキサンドライトキャッツアイ ルース 1.35CT

 

アレキサンドライトとは、クリソベリルに微量のクロムが混入して光源によって色が変わる希少宝石です。ロシアで発見され、ロシア皇帝に献上された日がロシア皇太子アレクサンドル2世の12歳の誕生日だったんでアレキサンドライトという名前がつけられたとな。

下記は同じ石を、上が太陽光(蛍光灯)、下が電灯光(ローソクの灯り)で撮影したものです。アレキサンドライトの大粒石はとても高価です。


アレキサンドライト  0.44ct

 

 キャッツアイに似て非なる石

キャッツアイと称する天然石

キャッツアイは偽物も多く出回っていますので、注意が必要です。

プラスチックやガラス製の全くの偽物もありますし、天然宝石ですがシャトヤンシー効果があるものは何々キャッツアイという商業名がつけられているものもあります。

 

キャッツアイ効果がある天然石

   

左から、ガーネットキャッツアイ、スカポライトキャッツアイ、アパタイトキャッツアイ。

 

   

左から、ムーンストーンキャッツアイ、オパールキャッツアイ、トルマリンキャッツアイ。

 

   

左から、アクアマリンキャッツアイ、コーネルピンキャッツアイ、ルチルクオーツキャッツアイ。

 

その他の類似キャッツアイ

飯盛博士が開発したビクトリアストーンの中に、キャッツアイにソックリの石をみたことがあります。とても美しい石なのですが、原色で美しすぎてちょっと・・・。

パワーストーンのブレスレットで大っぴらにキャッツアイと謳っているものが多いですが、あきらかに本物のキャッツアイではありません。キャッツアイ効果石の「効果石」を省略してるのでしょうね。

ヌキ虎とかソメ虎とか言われる安価な天然石の虎目石(タイガーアイ)を加工した物はまだましで、プラスチックも多いようです。

問題なのは売ってる人が不勉強で本物キャッツアイと信じて販売していることです。「ホントのキャッツアイじゃないですよね?」と聞いても、自信満々で「本物です。」と答えてきます。笑

 

おわりに

本物のキャッツアイはこっちだー!

宝石よりキレイだぞー。( ¯꒳¯ )b✧

おいらの目は、ハニ―カラーさ。

かなたの目

主役になりたい、かなた君でした。

 

 

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用語の解説
宝石 ①美しい ②傷がつかず美しさがいつまでも続く ③希少性がある ④持ち運べる の四つの条件を満たす鉱物。欲しい人が多いのに数が少ないから高価になる。世界中の砂浜の砂や小石が全部ダイヤモンドなら誰も婚約指輪にはしない。
カボッションカット 中世フランス語で「頭」を意味するカット。お饅頭のように丸くする研磨方法。
シャトヤンシー効果 フランス語できらびやかな輝きを表すシャトワヤンス (chatoyance) より。キャッツアイ効果とも言う。
インクルージョン 内包物。天然石には天然を証明する不純物が必ず入る。合成石の中にあたかも天然石のように故意に不純物を混入させ、本物に見せようとする姑息な合成石メーカーもある。
ヌキ虎・ソメ虎 ヌキ虎は虎目石(タイガーアイ)を酸化処理して無色に近い薄色半透明に加工した物。ソメ虎はヌキ虎に着色処理をしたもの。パワーストーンとしてブレスレットなどで販売されるキャッツアイはこれの疑いが強い。

 

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